プロフィール

優羅

Author:優羅
身分:新62期司法修習生でした
年齢:20代(でも記事のそこここでバラしてます)
血液型:B
星座:おとめ座(たまにしし座)

「雑草魂,弁護士になる」というコンセプトの受験記録です。
さかのぼれば法科大学院3回生の春から,二回試験合格までの大河ドラマ・・・ではなく,「小川ドラマ」?
でもどこで弁護士をしているかは,ご想像にお任せします。

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今だから、言えること(論文編)・1

 思いもかけず長期連載の様相を呈してきましたね・・・ アクセス数が落ちるどころか伸びてしまっているあたり、注目度がそれなりにあるということでしょうか? 座布団一枚!と思われた方は、ぜひとも拍手をポチっと押していっていただけると幸いです。

 論文については、かねてより自信があったことは、このブログを愛読していただいている方ならお分かりかと思います。それゆえに、2回目に不合格となってしまったときは自己を全否定されたような気持ちでした。
 以下では、そこから持ち直して合格するまでのお話がメインになります。
 パターンとしては、「私、論文が得意だったはずなのになんで伸びなかったんだろう」という人向けです。「死ぬほど論文が不得意」という方は・・・ほどほどに参考にしていただければ、と思います。


1、自分の『至らないところ』の分析からはじめる
(1)砂上の楼閣
 2回目の不合格後、落ち着いてから出題趣旨を見ると、枠組みを大きくはずしている科目は商法だけだということに気づきました。しかし、(択一順位よりはだいぶ伸ばしたものの)それほど跳ねなかったのは何故なのか。そこを考えるところからのスタートでした。
 年末、友人と組んで優秀答案検討ゼミを開きました。恥ずかしながら、受験生をやっていて、本試験の優秀答案を検討したのは初めてだったのです。そこで私の至らなかったところがつぶさにわかりました。

 発想は間違っていないが、それを裏付けるだけの基礎的部分を書けていない。

 そう、私は、たとえば民法177条の対抗要件の論点すら現場で考えて書こうとしてしまうほど、論証を覚えていませんでした。「論点暗記型はもう古い」という予備校だとかいろいろな所のスローガンを真に受けて、本気でほったらかしにしてきたのです。それゆえ、書けていなければならないキーフレーズや、要件、趣旨などが正確に答案に出てこないため、枠組みはあっていても中身のない答案を書いていたのです。それはまさに「砂上の楼閣」。風が吹けばとたんに崩れてしまいます。
 合格するには、それだけ「迫力」のある答案を書かなければならない、ということを強く思いました。と同時に、基礎さえ固めれば私の答案は跳ねるに違いないと思い、3回目の方針を固めたのです。現在、この方針はまったく間違っていなかったと思います。

(2)当たり前のことを当たり前に書く
 また同時に、「合格者の2割ほどは『本来合格するとマズい人』なんじゃないか」ということも薄々感じていました。こんなことを言ったら怒られそうなのですが、私は自分の答案のひどさの割りに、順位が良すぎる、と思ったのです。順位的には首の皮1枚で落ち、慶応大学の漏洩問題を恨んだりもしましたが、それにしても自分もたいがいひどくて、落ちるのは当然だと思いました。しかし、合格者ボーダーあたりにはコンマ数点の差でひしめいていることを考えると、正直自分と下位合格との間に大きな差があるように思えなかったのです。
 とすると、『当たり前のことを逃さず全部書く』ことを心がければ、きらりと光ることを狙っていかなくても十分合格できるんじゃないかという結論に至りました。それまで、「誰も思いつかないような構成で快刀乱麻を繰り広げる」ことをどこかで狙っていたのですが、そういう青い考え(?)をすっぱり断ち切り、いうなれば「何の変哲もない答案」を目指し始めたのです。


2、具体的対策
(1)原則、全科目これで対応しました
 具体的にどうするか。私の同輩に多い旧司法試験受験経験のある人は、ローに入るまでにいったい何をしてきているのかを考えました。私は予備校の基幹講座修了後、すぐにローに入ってしまったものですから、周りがしてきたであろう勉強のうち、したことのないものが多いのです。
 まず、論証パターンを覚える作業はしているはずだと考えました。これに傾倒すると、「論点吐出し型」の答案になってしまう危険性は孕んでいましたが、1回まわすくらいならそんなに影響はないだろう、と割り切って取り組みました。
 予備校で与えられてそのまま放置していた論証パターンをひっぱり出しますと、これが結構答案化するには余計な記載が多いことに気づきました。新司法試験では判でついたような「反対説・自説・判例」の3点セットが要求されるわけではありません。反対説なんか書いていたら、すべての科目でタイムオーバーですよ。
 そこで、一つずつ「本試験で書くならどこを削るか」と考えながら、抹消線を引いたり書き足したりしながら論パをぐちゃぐちゃにしていきました。そして、「条文の趣旨」「判例が立てた定義」「判例が立てた規範(要素)」については、別に書き出してそれを覚えるようにしました。

 そうやって論パをつぶすのと平行して、旧試験の過去問もやってやろうと考えました。遡りはじめるときりがないので、原則として平成年間のものを中心にやりました。平成年間のもの、かつ、事例問題については、詳細めの答案構成を作り、それ以外のものについては頭で大体なにを書くべきか考えた後で参考答案を見る、という感じ。・・・ひっじょーにヒマがかかりました。思えば、こんなことしてたから腱鞘炎になったのかもしれませんね・・・

(2)直前期には
 直前期は、ご存知のとおり腱鞘炎になっていましたので、当然上記のような勉強は物理的に不可能でした。いかんせん、GWすぎても右手はサポーターでぐるぐる巻きだったので、マーカー引くくらいしかできません。
 そこで、仕方がないので、その年に書いた答練の見直しを始めました。どうせ本試験でも量を書けないとわかっていたので、『シンプルさの中にパンチ力のある答案』を研究し始めたのです。目標、大問1つで6枚以内。きっついですよ~。
 結果的には、本試験で6枚以内で済んだ科目なんか一つもありませんでしたけど、この試み自体は吉と出たような気がします。残っている暗号答案構成と出題趣旨を見比べても、余事記載はそんなにないように見えます。

(3)凡ミス防止ノート
 さらに、答練で毎回必ず発生する「やっちまった~!!」な経験をノートにストックし、試験開始時間前はそれだけ読んでいました。たとえば、第2回本試験の刑法では、罪責を全部論じろ、と言っているのに、最後尾で上げられた小問にしか答えなかった、というケースが続出しましたよね。ああいう「形式面」のミスを防ぐのが第一の目的です。
 また、各科目ごとに何を心がけるかを箇条書きでためておきました。
「会社法はあれだけ条文があるのだから、全く条文と関係のない話をすることはありえない。だから2行以内に条文を出せ。」
「不動産賃貸借が出てきたら、とにかく借地借家法はひけ」
「捜査法で捜査の違法性を問われたら、パッと見全然怪しくなくてもきちんと拾って『適法です』と言え」
等等。
 あったりまえのことばかりが並んでいますが、本試験はこれらをぶっとばす緊張感でいっぱいですので! 結構細かく効いてきます。




はぁ。また長くなってしまったので、続きはまた今度・・・
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2008-09-28(Sun) 00:00| 合格体験記| トラックバック 0| コメント 2

コメント

同じになる

>一つずつ「本試験で書くならどこを削るか」と考えながら、
>抹消線を引いたり書き足したりしながら論パをぐちゃぐちゃにしていきました。

>「何の変哲もない答案」を目指し始めたのです

>凡ミス防止ノート

私が不合格後に考えたこと・やったことと怖いぐらい共通してます・・・。
やはり行き着くところは同じなんでしょうか。

このエントリは、参考になるところが多いと思いますよ。

ps 祝賀会でお会いできてうれしかったです。
ブログでの病状報告の印象とは違って、
元気いっぱいな方、という印象を受けました(笑)。

2008-09-29(Mon) 22:16 | URL | しー #-[ 編集]

よかった!

アクセス数は伸びるものの、具体的に反応が薄かったので、若干心配になってきていたんですよ。『長いばっかりで内容が薄いんかなぁ?』とか。
やはり同じ対策になりましたか。支持者がいて、うれしいです。ありがとうございます。

私の場合、1年目は択一で落ちてしまったので、論文の反省を怠ってしまったんですよね。それが3回目までもつれ込んでしまった最大の原因だと思います。

祝賀会ではいろいろな方に声をかけていただいてうれしかったです。病状はまぁ、こんなもんですが、病状どおりの性格だと周囲も自分も鬱陶しいので、元気なときは元気に振舞うよう、心がけています。
これからも、よろしくお願いします。
(…でも、「しー様」はどの方だったんだろう…?)

2008-09-30(Tue) 11:02 | URL | 優羅 #-[ 編集]

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