プロフィール

優羅

Author:優羅
身分:新62期司法修習生でした
年齢:20代(でも記事のそこここでバラしてます)
血液型:B
星座:おとめ座(たまにしし座)

「雑草魂,弁護士になる」というコンセプトの受験記録です。
さかのぼれば法科大学院3回生の春から,二回試験合格までの大河ドラマ・・・ではなく,「小川ドラマ」?
でもどこで弁護士をしているかは,ご想像にお任せします。

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裁判員元年

今年,長年騒がれていた裁判員制度がやっとスタートいたします。このブログをごらんの方の中にも,裁判員候補者に選ばれた通知が来た方がいらっしゃるのでしょうか。

それにしてもこの制度,始まる前から本当に色々とバッシングを受けていますよね。
個人的には,アリな制度だと思いますが,その反対理由も理解できます。ちょっと準備不足の感も否めません。しかし,最近の話の流れを見ていると,ちょっと国民の方も嫌がりすぎ・・・のような気がいたします。

久しぶりに長いので、かくしま~す。



確かに,いきなり「あなた,裁判員ですから」と言われても、ホイホイスケジュールを空けられません。投票も行かないし、年金・税金・給食費等等も納めようとしない(除く「納めたくても納められない人」)国民が多い中,数日単位で身体拘束してなにかをさせようなんて,制度に対する相当深い理解がなければ反発が起きるのが必至でしょう。
しかも,働いている人に対する保障の内容がいまひとつ明確ではありません。社会全体で「よっしゃ,裁判員制度を国民全員で盛り上げよう!」という雰囲気でもあれば別ですが,必死で嫌がっている人が多い中で,その日分の日当を与えてハイ,終了というわけにはいかないでしょう。
この点は,まだかなり詰め足りない気がして仕方ありません。友人に「どないしたらええの!」と詰め寄られてもっとも答えに窮するところです。

しかし,それでも私は裁判員制度が刑事司法に与える影響は,悪いものばかりではないように思います。

そもそも,裁判員制度導入が決まったのは,
(1)審理のスピードアップ
(2)司法を国民に開放する
(3)評議の場に一般人の常識感覚を入れるため
であったと思います。
公判前整理手続を介するおかげで、審理はかなり迅速になりました。ただ、そのスピードに審理内容がついていけていないのではないかという課題が出てきましたが。これは法曹三者の熟練度が上がるに伴ってある程度解決できる問題でしょう。
弁護士会の裁判員裁判研修を覗いてみると,以前は法学を修めた者でしかわからないような難解な法廷が,演劇のようになっていて非常にわかりやすかったです。
物理的に市民に公開されていても,バーの内と外との間に「法律用語」という見えないバリアがあって,なかなか本当の「公開裁判」が実現されていなかった面もありました。しかし,それが今,裁判員制度によって法曹三者共に国民の目を強烈に意識し始めています。

そして何よりも、国民が望んだ結果として(3)が実現されようとしています。
一昔前、凶悪犯人がたとえば未成年であったり、若かったりして更生可能性を理由に無期懲役になったりしたとき、思ったことはないでしょうか。「裁判官には市民感覚がない」と。アメリカの陪審員制度だったらこんなことにはならないのに、と。裁判員制度が発足したきっかけの一つが、そんな国民の声の高まりです。
そうすると、この「量刑判断」こそ国民が欲していた権限ではないの?と思うのです。思い切った言い方をすれば、「量刑判断」の権限は、わが国にしては珍しく、国民が自ら国家権力からもぎ取った権利である、と。

確かに面倒くさいです。そして重いです。
でも、それを一部の人々の判断に任せておいていいのか。そんな懐疑から始まった制度です。
「私に法律の知識なんてないのに」、と思わないでください。
私たち司法修習生だって、事実認定について真剣に学ぶのはこれからなんですから。
まだまだ課題の多い制度です。だから、歓迎して欲しいとは申しません。
でも、どうか制度の存在そのものを否定しないで欲しいです。
この制度のおかげで、法律はやっと市民の手に還ろうとしているのですから。
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2009-01-08(Thu) 20:54| 駄文| トラックバック 0| コメント 3

コメント

反対派です

今日は。

私は庶民の視点から裁判員制度を嫌っています。庶民の視点とは嫌う理由として負担を第1、裁判自身への懸念を第2に置く、という意味ですが、そんな私でも、推進派の意見は上滑りの抽象論に思えます。

この点、貴ブログでは「量刑=権利」という具体的な指摘をなさっており、ご意見を拝聴したく参りました。以下、ご検討いただければ幸いです。

★国民が望んだ
「国民が望んだ結果として」という表現があります。私は世情に疎いのでそうだったのかどうか知りませんし、聞いても忘れていると思います。しかし得てしてこうした話はマスコミが騒いでいるだけで、国民はすぐ忘れるのではないでしょうか。

仮に何か望んだとしても、それは警察や立法への要求かもしれませんし、裁判に課題を突きつけていたとしても、直接乗り込んで「俺にやらせろ」とは考えていないはずです。

★量刑
国民参加に肯定的なある本でも、「量刑はプロでも難しい」とありました。それを素人にやらせるのはいかがなものでしょうか。

陪審制では量刑の判断はプロに任されています。裁判員制は人事面だけは陪審制と同じ様に、くじで選んだ素人が参加しますから、量刑は困難と思います。

★権利
裁判への参加のどこが権利でしょうか。私の想像では
(a)被告・被害者の関係者
(b)特別な思想を持った人
(c)失業者
が該当しますが、(a)は裁判員法で外される規定になっています。(b)も検察、弁護人が外せ、と要求するでしょう。普通に仕事・生活をしている人にとって、裁判権を行使する見返りがありません。従って権利、といわれても理解できません。

(c)は不況の影響で深刻化すると思いますので、今からでも志願制にすれば「権利」になるかもしれませんが。

2009-01-10(Sat) 09:07 | URL | 綾紫 #PL2uTeEo[ 編集]

コメントありがとうございます。

裁判員制度、という言葉が一般化する前には、主に凶悪犯罪についての量刑判断~その多くが死刑相当なのに無期懲役ないし有期刑~に対して批判的な意見が多かったように思います。その流れの中、しばしば裁判官は社会常識に欠けるなどというコメントがなされるようになりました。実際、そういった声を受けて、最近の裁判官は人材交流として法律事務所へ出向して弁護士業務を行ったり、企業へ一時出向したりしてさまざまな経験をすることが多くなっているそうです。
このように、裁判官が社会常識を身につける努力をすると共に、法廷に直接社会常識を入れる、すなわち非法曹の方々に判断していただくために考えられたのが裁判員制度なのだと思います。
この私の理解だと、量刑判断こそがもっとも裁判員の判断にゆだねるべき事項ということになります。

この点確かに難しい判断を迫られるのですが、ここを「プロだから」という理由で裁判官の専権にしておいていいのか。プロだから、先例や慣例に従って粛々と量刑判断していきますが、その方法では凶悪犯罪になればなるほど国民が納得できないケースがでてきたわけです。
この点、素人であっても、国民がその良心と常識感覚に従って真剣に議論して決定された量刑の方が納得できるという考え方はありうると思います。
量刑判断に特別な法律知識は不要です。条文に「この幅の中で決めろ」と書いてあるだけで、具体的に懲役にするか、するなら懲役何年にするかは法律判断ではありません。

確かにしんどい。しんどいですが、誰でもできることだと思います。
ただ、そのしんどさに対する覚悟をするための時間が十分に与えられていないとは思います。

2009-01-11(Sun) 14:46 | URL | 優羅 #-[ 編集]

ちょっと、今回はあまりにもひどいので、批判させてもらいます。

>アメリカの陪審員制度だったらこんなことにはならないのに、と。

逆です。アメリカの陪審員は、無罪か有罪かだけを決め、量刑は裁判官がやるのが原則です。

>「量刑判断」こそ国民が欲していた権限ではないの?

そりゃ、欲しがってた人もいたかもしれませんがね。
国民っていっぱいいるんですよ。一括りにするのはどうかと。

>この制度のおかげで、法律はやっと市民の手に還ろうとしているのですから。

本当にそんな風に思っているのですか?
(だとしたら、極めてお幸せな体質だとしか言いようがありませんが。)
そもそも、法律が市民の手に還るって、どういう状態ですか?

2009-01-20(Tue) 19:47 | URL | あいうえお #-[ 編集]

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